前日、完全に寝不足なはずにも関わらず、
貴重な4時間の睡眠時間、全く眠れず…。
まあ、窮屈で騒がしい山小屋で睡眠が無理だろう事は想定内。
装備を整え、0時出発。山小屋の外。
これでは眠れるはずもない。
ふと見上げると、空には満天の星空!!
ここからはヘッドライトを頼りに登山客で大渋滞の暗闇を
山頂目指し一心不乱に歩く…。写真撮る余裕はナシ。
追い打ちを掛けるように急な坂や岩場が続き、猛烈な風。頭もクラクラ。
この時間はホントにキツかった!!
しかし、この大渋滞が初心者且つ寝不足の自分には良かったようで、
数歩進んでは止まるので、イヤでも休憩。高山病にはならず。
そのつかの間の休憩中に見る、登山道に続くヘッドライトの行列や、
満天の星空、遠くまで広がる街の灯が、疲れた身体に大変、幻想的。
そして…
夜も白んできた4時前、登頂成功!!
且つ、たまたま空いた最前列に陣取る事が出来、
何にも邪魔されず、昨日はあきらめていた瞬間がついに!!
この風景を見る事が出来たのは、
本当に幸運な事だったと思います。
各々が色々な事を考え、
色々な事に感謝したであろう瞬間。
胸に込み上げるものが。
その後、おしるこで身体を暖め、いよいよ下山。
しかし、辛いのはこの下山。
何が辛いって、
とにかくつまらん!!!
この変わらぬ風景が延々下まで何時間も!!!
呼吸は全く辛くはないけれど、
坂道も急で、足に負担が…。
あと、胸クソ悪くなったのは、このブルドーザーのおっさん…。
僕らのような登山者のために、色々整備をしてくれたり、
物資を運んでくれているのだろうから、周囲の登山者に
えらくキツい言葉で道を空けるように怒鳴っているのは
しょうがない事だとは思ったけど…。
お前が吸ったタバコを下山道にポイ捨てするってのはどういうことだ!!!???
と、疲れもあってか、多少憤慨しつつも
10時すぎにようやく下山。
これ登ったんだなぁ…。
僕の顔も昨日すれ違った下山者同様、
死に顔になっていた事でしょう。
もう一度行きたいかと言われれば、
しばらくは遠慮したい…。
初回でご来光が拝めた事で、
リベンジしなくて済んだ事にも感謝しつつ。